今田人形は、三人遣いの人形浄瑠璃である。その始まりについて「当村操始之事」と題する古文書には、一人遣いの時代にあたる宝永元年(1704)と記されている。戦後の危機を脱し、現在ではもっとも後継者にも恵まれ、活発な活動を続けている。今日、人形の操法は淡路人形座の指導によるもので、繊細な心情描写を得意とする。平成2年から始めた和蝋燭による独自の演出に人気がある。三番叟は文楽の二人三番叟をアレンジしたものである。
かしらは90頭を保有する。